導入事例

国立大学法人 北見工業大学

急増するスパム、フィッシングなど迷惑メール対策が課題
CiscoクラウドEメールセキュリティを採用し教職員の安全と
業務効率の向上を実現

国立大学法人 北見工業大学
  • 正確な検知で迷惑メールが1/10 程度に減少、業務効率が大きく向上
  • 管理画面のわかりやすさとユーザー登録作業不要の利便性に満足
  • 同コスト比較で最も多機能で検知精度も高い

国立大学法人 北見工業大学様 イメージ図

急増する迷惑メールへの対策、2度の製品導入も解消できず

 大学では教員が学会活動や研究発表などで自身のメールアドレスを外部に公開する機会が多く、また国内、海外の研究機関や研究者との情報交換、国際会議の招請や論文提出など重要かつタイムリーなやり取りが求められるため、急増するスパムメール、フィッシングなどの迷惑メール対策はこれまでも行われてきた。学内のネットワーク、システム、セキュリティを統括する国立大学法人 北見工業大学 情報処理センター長の升井洋志氏は、これまでの経緯と検討のきっかけを次のように語る。「本学には個人アカウント用と部署利用の2つのメールサーバーが存在します。過去、個人アカウントサーバーに導入していた他社セキュリティ製品は検疫の基準が厳しくなかなか隔離されず、届くべきメールが届かないという状態であったためリプレイスを行いました。近年、職員が利用するメールにも迷惑メールが増加したためそのタイミングで2つのメールサーバーへの適用を期待しました。次に導入した製品は検知精度には問題がなかったのですが部署利用のメールサーバーに仕様として適合できない、ということが発覚しました。そこで業務に支障をきたさない利便性と安全性の両立、加えて両方のメールサーバーに適用できる製品を改めて検討した中で、ソリトンから提案されたのが Cisco クラウド Eメール セキュリティ(以下、CES)でした。」

検知性能および運用性、コストパフォーマンスを評価し
CESの採用を決定

 過去2度の製品導入は他社からによるもの。「にも関わらずソリトンの営業担当がその後どうですか、と熱心に連絡をくれたことで、実はうまくいっていません、とご相談したのがきっかけでした」と升井氏は打ち明ける。相談を受けたソリトンは機能面でもコスト面でも要件を満たす製品として、CESを提案。シスコと連携してテストアカウントを発行し、導入に向けた検証を実施した。その結果、検知性能および運用性、コストパフォーマンスで高い評価が得られたことで、CESの採用が決定した。

 選定において重視したのは検知精度と設定の細かさ、と升井氏は語る。「実際の環境でテストを行ってまず驚いたのが検知精度の高さです。これまでの他社製品では初期設定のままでは厳しすぎて必要なメールが届かない、逆に緩すぎて隔離メールが多くなりユーザー側のオペレーションが煩雑になる、といったことが起きがちなのですが、CESは初期設定状態のままでも、レピュテーションフィルタリングが強力かつ検知精度も高くて驚きました。また、一般的なメールセキュリティ製品はどこかの設定レベルを変更すると全体のセキュリティレベルに影響が出るものが多いのですが、CESは設定が細かく、個別でチューンナップできる点に違いを感じました」

 加えて升井氏は、実際に運用する技術職員の方々が使いこなせるか、という点も重視したと語る。「正直、外資メーカー製品は管理画面が英語でオペレーションがわかりづらいのでは、という懸念がありました。しかし実際に触ってみるとわかりやすく安心しました。管理画面の操作において開発側の意図とユーザー側が日常業務でやりたいことにズレがあると使いづらく感じるものですが、CESはそういったズレが少なくわかりやすく、安心して導入できました。また、ユーザー登録が不要で、都度の登録や削除作業が必要ないメリットも大きいです。これは導入時だけでなく、教職員の新任、退職などが多い年度変わり時期の職員の業務負荷とコストが大きく削減できます。」

 もちろん、国立大学法人で常に削減が求められるコストも重視されるポイントだ。升井氏は「セキュリティに限らず ITの費用対効果をいかに示すかは常に難しい問題なのですが、CESは他社製品との同コスト比較でできることが一番多く、検知も最も正確。費用対効果が明確なソリューションと言えます。」

迷惑メールが 1/10 に減少 正確な検知で業務効率と安全性を向上

 2019年9月の利用開始後、それまで1日に受信するメール100通のうち20~30通あった迷惑メールが3~5通程度となり、業務効率が大きく向上したという。これはCESのIPレピュテーションフィルタリングの機能で疑わしいIPアドレスからのメッセージ受信が制限されることによる効果だ。さらに管理側、ユーザー側からの問い合わせもほぼない状況に満足、と升井氏は語る。

 「各社が独自アルゴリズムでの検知や適用方法をアピールしますが、CESは検知精度が非常に高く、明確な差があるのだと改めて感じました。導入後にありがちな誤検知で必要なメールが届かない、といった苦情や、ホワイトリストを何度もメンテナンスする必要もほぼありませんでした。クラウド型なので新たな脅威への対応も自動で更新されるため安心感も高いです。また通常、新たなソリューション展開時には問い合わせや設定変更対応といった管理側の業務負荷が非常に高まるものですが、今回はユーザー、運用側からの問い合わせもほとんどなく、何事もなく安全性が高まったことに驚きと共に満足しています。」

大きく変化する教育現場でのICT利活用 ソリトンのさらなる提案に期待

 最後に升井氏は、今後の展望とソリトンへの期待について「本学は地域の数理データサイエンス教育協力校ということもありプログラムなどの学習機会が増加しています。そのため従来の PC 教室では端末数が不足し、学生が自身のデバイスを安全、自由に活用できる環境作りが求められています。また AI 、機械学習のためのクラウド利活用も視野に入れて検討を進めています。働き方改革の観点では職員には業務効率のさらなる向上と、教員にはこれまで以上に研究に集中できる環境を提供していきたい。ソリトンは ID管理をはじめユーザーに近いさまざまなソリューションを持ち、それを有機的に統合、つなぎ合わせて提供いただけるところが強みだと思います。これからも教育現場の新たな課題を解決する提案に期待しています。」と締めくくった。

お忙しい中、有り難うございました。

※本ページの内容は、2019年11月作成時の情報に基づいています。

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